11月の雨。
暦の上では今日から立冬。いよいよ冬へと入っていく頃です。しかし、2700mのここでも今日は終日雨。この時期であれば雪になるはずなのに。少し季節の感覚がおかしくなってしまいそうです。
今朝は屋根を叩く雨音で目覚めました。雨音で目が覚めるのはかなり久しぶりな気がします。昨日、お泊りのお客様も足早に下山されて行かれました。冬用のアウターは合羽に比べ防水性が低いので、この時期の雨というのはちょっと厄介です。どちらを持っていくか非常に判断に困りますが、そんな時は上着だけ両方持ったりすることも僕はあります。
こんな天気でしたので、登ってくる方もおらず、ここにいるのは我々スタッフだけとなりました。この雨で小屋周りの雪もかなり融けて、季節が逆戻りしてしまったようです。
こんな天気で展望もなく、さびしげな風景でしたが今日も雷鳥が小屋の近くまでやってきました。今日は3羽でしたが。そして、他の餌がないのかナナカマドの実がおいしいのか分かりませんが、ナナカマドの木によじ登って、その実を食べていました。
雷鳥は冬は保護色の白い毛に変わりますが、こうして雪がなくなってしまうと逆に目立ってしまいますね。
この3羽は親子なのでしょうか。見た目は大きさはほとんど一緒なのですが、1羽がリーダーシップを取っているようでした。
山の上にいて11月の雨とはなんとも不思議な感じがしました。
河地