雪化粧。
この冬最初の本格的な降雪となった昨日から一夜明け、そこには素晴らしい世界が広がっていました。真冬のような白さはまだありませんが、ほとんどのものが雪に白く包みこまれ、同じ場所にいながらも、前日までと景色が変わり、全く別の場所にいるような気がしてきます。
朝のうちはまだ雲やガスに覆われて展望はなかったのですが、10時頃より展望が開けてきました。そこには雪化粧してすっかり白くなった世界が広がっていました。いよいよ冬がやってきたなと感じさせられる時です。
雪化粧した燕岳が現れると早速、山頂へと向かわれる方がいらっしゃいました。吹き溜まりでは腰位まで埋まるところもあったようです。ただ、これでトレースが付いたので山頂へも行きやすくなったことでしょう。ハイマツ保護のためにもトレースを外さないよう御協力お願い致します。
段々と青空も広がってきて、霧氷や白く染まった山々がより一層美しく見えました。
夏道と冬道の分岐点より
三角点
合戦小屋
登山道の様子ですが、今回の積雪は三角点より上部でした。小屋周りは15cm程積もっていて、このまま残ってしまいそうな雪です。登山道上の雪は人が歩くと踏み固められ、ツルツルになってくるので、不安な方は下山の際は軽アイゼンやストックがあるといいかと思います。合戦小屋辺りまで来れば、雪はほとんどなくなってきます。
明日は今シーズン最後の荷揚げ日となります。ヘリポートにも雪が積もったので除雪作業です。スノーダンプを使うのは6月以来で、毎日除雪をしていた頃の記憶がよみがえってきました。雪に反射する太陽の光が眩しく、久しぶりにサングラスが活躍しました。
16時49分、樅沢岳と双六岳の間へ雪面をほんのりピンクに染めながら太陽は沈んで行きました。
日が沈んだ後、西の空には短い飛行機雲がいくつか太陽に照らされ、輝いて見えていました。ちょっとおもしろい光景でした。
明日から2、3日は高気圧に覆われて良い天気となりそうです。この雪化粧をした山々を見に来るには良い機会となりそうです。ひと足早い冬を体験出来ます。
河地