どんよりとした空。
天気予報などを見ていてもやはり今年は冬の訪れがゆっくりのようです。小屋のまわりにも雪はほとんどなく、11月にしては暖かな気温とあと10日で小屋閉めとは思えない天候が続いています。季節感がおかしくなってしまいそうです。
今朝も日の出を見るのに気合をいれて服を着こんでいくような寒さではありませんでした。ありがたいのですが、ちょっと拍子抜けしてしまいます。寒くはないといってもダウンや厚手のフリースなどの防寒着は必要ですが。
このところ登って来られる方は雷鳥目当ての方が多いようです。その期待通り今日も小屋の近くにやってきてその姿を見る事が出来ました。雪がないので白い姿が目立つので見つけやすくなっています。
今朝は雲海がびっしりと広がり、ほんとうに海の上にいるような気分になりました。日が昇るとその雲海が照らされ、なんとも美しい光景となりました。
すっかり、雪がなくなってしまった縦走路の斜面もほんのり紅く染まる朝焼けでした。
陽射しは少なかったのですが、日中は気温が上がり、凍ってかちかちの地面も氷が解けて、ぐちゃぐちゃになっていました。また、別館にも雨戸を入れました。
雲がどんどん厚くなってきて、太陽もまるで月のように見えていました。やがて、その太陽の光も見えなくなってきました。天気は下り坂に向かっているようです。もしかしたら明日は雪ではなく雨かもしれません。どちらでも対応できる装備でお越しになるといいかもしれません。
普段であればこの時期は雪があったり、地面が凍っていたりして、登山道整備は出来ないのですが、今年はこんな天候なので、まだまだ登山道整備をする事が出来ます。今日は山頂直下まで出掛けてきました。そのすぐそばで雷鳥も1羽見かけました。風もなく、寒さを感じることなく作業を進める事が出来ました。
厚くなっていく雲で夕焼けは見られませんでしたが、日没を過ぎれば、きれいな街の明かりが輝き出してきました。この夜景はいつ見ても美しいものです。もう少ししたら、あの明かりの中での生活の日々に戻ります。
河地