冬へ逆戻り。
小屋開け以来、暖かく穏やかな天候が続いていたのですが、昨夜から雪降りとなり、風も強く厳しい気象条件となりました。やはり春はそんなに簡単にはやってこないものですね。昨日には地面が出ていた玄関前は再び、雪に白く覆われてしまいました。
時折山頂が姿を現す時もありましたが、日中は僅かにプラスの気温となり雪はやがて雨へと変わってきました。低い気温での雨は低体温症になる危険もあります。雪なら雨程濡れませんが、雨だとびっしょりになってしまい体温がどんどん奪われてしまいます。古くなった合羽だと撥水性が落ちていて中まで濡れてしまうことがあります。今日のような日はしっかりとした雨具が必要でした。
合戦小屋と三角点の間の道を夏道づたいへと変えました。雪が少ないため雪の下から木々が顔を出してきたからです。この作業はいつもなら連休開けにしているのですが・・・
この作業へ出掛けた時、燕山荘付近は非常に風も強く気温も低かったのですが、ほんの少し標高を下げただけで風も弱くなり気温も上がってきました。当たり前のことですが標高の高いところは気象条件が厳しくなるものだと感じました。
そして今日のような天気の日は合戦小屋のありがたみを感じます。雨風をよけて休むことが出来ます。
今日下山するスタッフがいたので登山道の様子をお伝えします。
ここ数日気温が高く日差しも強かったため、そして今日の雨で雪解けはだいぶ進みました。それでも第三ベンチより上では雪の上を歩くようになります。ピッケル、アイゼンは必要です。ストックではスリップした時止めることはできません。アイゼンは前爪のある10本歯以上がいいです。
第3ベンチ
ここまで雪はありませんが、この先雪の上を歩くことになります。
富士見ベンチ (撮影:榊)
三角点より上
今日の雨でグズグズになっていましたが、明日の予想気温からするとカチカチになるのではないのでしょうか。
ヤマテンによりますと明日は風も強く、日中でも氷点下の厳しい天候が予想されます。保温性が高く、濡れても暖かい下着、防寒具、帽子、手袋等冬山対応の装備がいいかと思います。この所の暖かった陽気で我々スタッフも少し気が緩んでしまったような気がしますが、まだまだ山の上は冬だと気持ちを引き締めたいと思います。
河地