季節は進む。
久々に賑わいを見せた週末明けの朝、玄関前には日の出を見ようと多くの方が集まっておられました。その期待に応えてか4時40分、雲の中から紅い太陽が顔を出しました。
このところ暖かい日が多くなってきて、冬の気配が薄らいできましたが、今朝は0度近くまで気温が下がり、霜柱が出来ていました。この時期は日中と朝晩の気温差が大きくなっているのが特徴です。
日中は雲が多いもののきれいな青空が広がり、気温は高くなりました。そうなると夏のように稜線の東側半分はガズに包まれてしまいました。ゴールデンウィーク頃はまだ冬の気配のほうが強かったのですが、このところは夏の気配を少し感じるようになってきました。
日中のぽかぽか陽気に誘われて、もしかしたら小屋の周りでも花が咲いているのではないかと歩き回ってみると、まだまだつぼみも出来ていませんでしたが、ミヤマキンバイの新芽を見つけました。稜線にも遅い春が近づいてきているようです。
合戦小屋と三角点の間のダケカンバの新芽もだいぶ大きくなってきました。今日のように気温の高くなった日は、雪を踏み抜いてしまうことがあるので気を付けて歩いてください。
合戦小屋のナナカマドです。新芽がだいぶ開いてきていました。登山口あたりではもう花が咲きだしてきているようで、春は下からどんどん上へと上がってきています。ゆっくりと上に上がってくる春の足音を探しながら燕岳へ上るのもまたひとつの楽しみです。
河地