大天荘へ下見。
さかきです。
月日経つのは早いもので、今年2016年も6月に入りました。
『早いんですよ、小屋を閉めてからの来シーズン突入までの経過時間。あれよあれよという間に、「もう小屋開け・・・」なんてことになるんでしょう(笑)』
これ、去年10月31日付の大天荘ブログの出だし文句。本当ーにその通りになりました。
今シーズンの営業開始まで3週間余り。
ということで、6月4日・5日の2日間で大天荘へ下見に行ってきました。
▲6月4日早朝 燕山荘より
下見の当日朝、じつに清々しい空模様でした。前泊燕山荘にて、いざ!大天荘へ出発。
夏山シーズンが入る前の今時分、燕山荘~大天荘の登山道は、夏道冬道を交互に行きかいながら進みます。その間主に雪を踏んだのは、この大下りの頭を下ったこの辺りだけ。「少なっ!」と思わず声を上げた程、この残雪量は例年と比較して極めて少ない状態です。恐らく大天荘営業開始の頃は無くなっていることと思います。
▲ヒメイチゲ
▲ミヤマキスミレ
▲コマクサ
途中、この花以外にも数種ちらほら咲き出していました。コマクサはもう一息です♪
▲大天荘(6月4日)
とりあえず小屋は無事でした。
「雪少ないよなぁ、今年は」がもっぱら北アルプスの小屋番の間での合言葉になっている今日この頃ですが、大天荘の小屋周りだけは概ね去年とほぼ同じくらい。思いの外ありましたが、去年今年も少ないことは間違いないですね。
今回の下見で最低限やるべき作業をこなし、久しぶりに一晩大天荘での夜を過ごすことに。
▲槍・穂高連峰(大天井岳山頂より)
「ただいまぁ。」
毎年のことながらいつもの風景と出会えることに、感謝。今シーズンもこの地で気持ちよく登山者をお迎えしながら、来る4ヶ月間過ごさせてもらいます。
ということで、このブログの本格再開もまもなくです。スタッフの入山は6月20日前後を予定しています。
改めまして、今シーズンも大天荘をどうぞよろしくお願い致します。
<お願い>
残雪量はだいぶ少ない現状ですが、燕山荘から来て切通し分岐から大天荘に上がる際は、大天井岳頂上へまっすぐ上がる冬ルートの通行をお願い致します。
▲6月4日現在
上記の要領です。夏ルートにはご覧の通りまだ3ヶ所ほど雪渓を横切る必要がありますが、一度足を滑らせると、止まらず大変危険です。スタッフが本格入山し、スコップ等で雪をカッティングするまでは、冬ルートのご利用を願います。
▲切通し分岐側
▲大天荘側
夏ルート入る手前にこのような看板が立ててあります。これを目安に冬ルートへお進みください。