束の間の晴れ。
昨夜は夏の星座輝くきれいな夜空がひろがりました。消灯時刻の21時になると小屋の灯りも消えてよりたくさんの星が見えるようになってきます。天の川もちょうど小屋の真上辺りに見え、ほんの5分ほど外にいただけでしたが流れ星をひとつ見ることが出来ました。
雲が少しあったせいで日の出は4時40分頃でした。雲があったせいもありますが、まだまだ早いのですが日の出は日毎に遅くなってきています。
今日も昨日のような美しい日の出でした。梅雨が明ければ、連日のように美しい朝焼けが見られるようになります。
そして日が登れば太陽は、夏色になってきた山肌はより一層輝き出します。朝のこの色はなんとも美しいものです。そしてこんな朝を迎えるとなんだか元気が湧いてきます。
天気は下り坂へ向かう予報でしたが、午前中はきれいな青空が広がり、夏の日差しに照らされて、気温はぐんぐん上がり、夏が来たような陽気になりました。しかし、よく見てみると槍から笠ヶ岳の稜線の向こうにはこれからやってくる低気圧の雲が現れはじめていました。
今シーズンの燕岳の学校登山が始まりました。高綱中学校の皆さんが元気よく登ってこられました。自分の足で登ってきてこそ見られるこの景色にみんな歓声を上げていました。きっといい思い出になることでしょう。そして、故郷の大自然の美しさを感じて頂けたことでしょう。
そして、学生たちが燕岳に登頂し、戻ってくる頃、ヘリコプターによる荷上げが始まりました。夏山シーズンに向けての物資がたくさん上がってきて、スタッフ総出で大量の荷物を小屋へと運び入れました。その後雨が降り出し、ギリギリの作業となりました。何かと忙しい一日となり、夏山の最盛期が近いことを感じさせられる一日となりました。
河地