「辛いの」
8月2日(火) 午後6半時の気温、18℃ 天候、夕立
信州で働くようになって知ったおかずに、「青唐辛子の醤油漬け」があります。若く、丼で何杯もご飯をおかわりしていた頃、辛くてしょっぱいこのおかずにはどれだけ「お世話」になったことか・・・(笑)。
信州(少なくともワタシの知る限り松本平から安曇野、白馬方面にかけて)では、青唐辛子のことを「辛こしょう(唐こしょう)」と呼びならわしていて、若かりし当時、「何で唐辛子を胡椒って言うんだ?」と苦笑していたワタシですが、実はワタシの方が愚かもので、考えてみれば、英語では唐辛子をレッドペッパー、チリペッパー、カプシカムペッパーと、それぞれペッパー(胡椒)と呼んでいて、それもそのはず、15世紀に南米からヨーロッパに唐辛子を伝来させた(クリストファー・)コロンブスが唐辛子を胡椒の一種と見なしたため、以来、トウガラシ属の実は全て「Pepper」と呼ばれるようになったとの事・・・。
いずれにしても、この「辛こしょうの醤油漬け」、燕山荘(グループ)の人たちの間ではなぜか代々、単に「辛いの」と呼んでいて、
「ちょっと、そっちの辛いの取って!」とか、
「辛いの無くなったんで、また作って下さいよー♪」なんて言っていました。
さて、今、有明荘では、夏の単品メニューとして、冷奴の上にこの「辛いの」をのせたおつまみを提供しております。絶品のこのおつまみ、是非、地酒と合わせてお召し上がりいただきたいと思います。
「辛いの」のレシピ。
玉ねぎ(スライス)・・・4玉
青唐辛子(1㎝弱に刻む)・・・1P(約150g)
みょうが(スライス)・・・約10本
上記を広口ビンなどに入れ、
濃口しょうゆ・・・材料が浸るか浸らない程度
うま味調味料・・・少々
みょうがの代わりにニンニクを入れたり、お好みで砂糖、みりんを適量加えても可。
そして、3~5日程度で程よく漬かります。
そうそう!注意が2点ほど。
・青唐辛子は「炙ってから」刻むこと。
・青唐辛子を扱う際は(調理用)手袋をする事(笑)。
だそうです。
(猪股け、レシピ=平林調理主任)