残暑お見舞い申し上げます。
今日は立秋。暦の上では秋になります。街では連日猛暑の便りが届きますが、ここ2700mの燕岳では早くも秋の気配を感じさせられるようになってきました。山の夏は本当に短いものです。トリカブトがたくさん咲いてきれいな青空に映えとてもきれいです。
秋の訪れを感じさせられるものに朝晩の冷え込みがあります。今朝も10度くらいまで気温は下がり、半袖では我慢を必要とするほどでした。ただ、気温が低くなれば空気は凛として身の引き締まる思いがします。そんな朝もいいものですね。
燕山荘では頂上に行かなくても小屋の東側からきれいなご来光を見ることでできます。今朝も小屋の東側には多くの方々がその瞬間を待っていらっしゃいました。夏らしい光景です。
空気はきれいで周りの山々もきれいに見えていました。稜線を吹く風は少し冷たく、太陽の日差しはまだまだ強いのですが、荷を背負って歩くには心地よい風となってくれました。
昨日に比べ、日中のガスは多くなりましたが、天気のいい一日でした。そして日が沈む時、やはり外には出られませんでしたが、今日も美しい日の入りを見ることが出来ました。
そして、日が沈み、ほとんどの方が小屋の中へ入られたころ、西の空には月齢4の月が輝き、積乱雲が立ち上りなんとも美しい夕暮れの光景が見られました。
今夜も美しい夜空が広がっています。いつまでも眺めていたいものですが明日もまた多くのお客様が登ってこられます。早く寝て明日に備えたいものです。
河地