曇りのち晴れ。
久しぶりに日の出のない朝となり、朝のうちは雨がパラパラと降っていました。しかし、10時頃より雲が切れだしてきて、燕岳も姿を現しました。次から次へとやってくる台風や秋雨前線などにより、天気はよくなさそうですが今日も青空の広がる一日となりました。
晴れた空が広がり、そこに見える合戦尾根の色はさらに秋の色へと進んだようでした。この辺りの紅葉の見ごろは9月の中旬から下旬ですが、こんな調子でいけば今年は紅葉が早いかもしれません。
ガスの切れ間から見える空には小石を敷き詰めたような非常に美しい巻積雲が見られ、ちょうどそこに飛行機が通り、その跡が残っていました。この雲は飛行機が飛ぶ一万メートルあたりと同じ高さに出来き、雲の中でも高い所に出来る雲です。この雲が見られると秋を感じます。
ナナカマドと並んでとてもきれいな空を見ることも出来ました。
日中は気温も上がり東側には夏のようなガスが湧いていましたが、
16時過ぎになると気温が下がりだしたのか、そのガスがとれてきました。夏なら太陽が沈むまでこのガスはとれないのですが、やはりもう秋なんですね。安曇野の上に広がる空に現れた雲からもそう感じました。
また、ガスがとれて見えだしてきた槍ヶ岳の上にはレンズ雲のようなものが。上空は強い風が吹いているのでしょうか。この後の天気が気になります。
夕方燕岳の山頂には波状雲も現れました。今日見えた雲はどれも美しいものでしたが、天気の傾向としては下り坂に向かう場合の多い雲です。
そんな雲の美しい日没前、ヘリコプターによる物資輸送が行われました。
全ては終わらなかったので明日はなんとか全ての荷が届くといいのです。
河地