落葉。
風は強いですが気温の高めの朝を迎えました。外へ出てみればガスで真っ白けでしたが、5時過ぎ、まだ街の明かりが残る頃、このガスが取れ出し、東の空は不気味な赤色に染まりだしました。天気が悪きなる時の典型的な朝焼けでした。
ただ朝のうちはなんとか天気は持ってくれて燕岳にかかるガスもだんだんと取れてきました。このガスが流れるガスがかかる燕岳の姿はなかなかかっこいいものです。
そしてそのガスが取れて現れたのはダケカンバが黄色く黄葉した燕岳でした。この劇的な変化は自然が僕らを楽しませてくれているように感じました。
今日、下山された方はなんとか雨に降られずに下ることが出来たのでしょうか。10時過ぎより雨が降り出してきました。とにかく雨の多い秋となっています。
上部のダケカンバの葉っぱはほとんど落ちてしまったようで、ここ数日で山肌の色はガラリと変わりました。この景色は寂しげですが、この時期ならではの美しさがあり、なかなかいいものです。なぜだか穏やかな気分になってきます。
この雨は日中降り続きましたが、それほど強い雨とはなりませんでした。晩秋の風景となりつつあるこの景色の中を静かな気持ちで歩く山登りは、夏の光がさんさんと降り注ぎ、人も多く賑やかな山登りとはまた違った良さがあります。秋の山もまたいいですね。
三角点の少し上にあるお褒めの松と呼ばれるカラマツも少しずつ色を変えてきています。その右奥に見える谷筋には普段は水が流れていないのですが、このところの雨によって川となっています。よく見てみると滝になっている所もあります。雨の多い秋だからこそ見られる光景です。
木々の葉っぱが散りだしてきましたが、落ち葉を踏みカサカサとなる音を聞きながら歩く山登りはなかなか趣があっていいものです。
河地