続く秋晴れ。
秋晴れが続きます。今朝も美しい朝を迎えました。数日前まではこのまま冬になってしまうのではないかという気温でしたが、ここ数日は氷点下にはならず、行きつ戻りつしながら季節は進んでいるようです。
日が昇る頃、槍の穂先が見えていましたが、大喰岳から穂高岳にかけてと西鎌尾根には雲がかかっていました。この雲はなかなか取れず、ほぼ終日かかり続けました。まわりは天気が良かったのに、ここだけかかり続けたのは気流の関係なんでしょうか。
今日は残り2回となったヘリコプターによる物資の荷揚げがありました。いつもはヘリポートに降ろすのですが、人の流れも少なくなってきたので、今朝は玄関前へと荷物を降ろしてもらいました。きれいな青空と雲海が広がる中の荷揚げ作業はとても気分がいいものです。
今日、稜線の風も日中は穏やかで日当たりのいいところでは動いていれば、半袖でも十分な程でした。この季節は朝晩の温度差がとても大きくなります。どちらも対応できる服装が必要となってきます。
穏やかな秋の風景が広がり、この天気に誘われ、平日の割に多くの方が登ってこられ、あちこちから楽しそうな声が聞こえてきました。玄関前から見る燕岳の姿が一番美しいのですが、晩秋のこの季節、縦走路を少し南へ進んだあたりから見る燕岳の姿もなかなかいいものです。
午後になると東の空にはもくもくとした雲が現れてきました。これが夏であればおそらく積乱雲へと発達していたことでしょう。
夕方になると雲が少し多くなっていて日の入りは見られませんでしたが、雲が放射状に広がり、美しい光景でした。そして何より、気温は5℃くらいあって、数日前のあの寒さで体が慣れたのか、あまり寒さを感じない気温でした。この好天しばらく続きそうです。
河地