10月の雨。
このところ続いていた秋晴れも今日で一旦終わりとなりました。朝から雲に覆われ、どんよりとした朝で始まりました。ただ、日の出だけは見ることが出来ました。ほんの一瞬だけ空がぱっと紅く染まりました。場所を変えて写真を撮ろうとしている間にその朝焼けは終わってしまい、本当に短いものでした。だからこそ余計美しく感じました。また、八ヶ岳の上の空の赤色もとても素敵でした。
曇り空の日は日が昇ってもどんよりと暗いものです。
このまま曇り空で終わると思っていたのですが、10時頃、雲の切れ間から紅葉にあたる部分に日が当たり、なかなかきれいなものでした。今日から通常営業に戻りましたが、登ってくる方も少なく、とても静かな一日となりました。
そして、青空も見ることが出来ました。しかし、そこに見える雲は普段あまり見ることのない雲で、きれいなんですがこの後の天気の崩れを物語っているようで、少々不気味でした。
外で作業をしていると槍方面が白いカーテンのようなものに包みこまれてきたと思ったら、このあたりにもほんの短い時間でしたが横殴りの雪が降り出してきました。しかし、気温はプラスで予想通りすぐに雨へと変わってきました。
その後は雨風とも強まってきました。10月の終わりであれば雪になってもおかしくないのですが、今年もなかなか雪が降らないのでしょうか。昨年同様、雪の少ない冬になってしまうのでしょうか。ちょっと心配になってきます。ただ、明後日以降、気温が急激に下がってくるようで、この時期らしい気温になってきそうです。寒さが緩いと小屋閉め作業がなかなかつらくなってくるので、この暖かさはありがたいことなのですが、暦通りに季節が進まないと少し心配にもなってきてしまいます。そんなことを感じる10月の雨となりました。
河地