美しいカラマツ。
今朝、僕は松本で朝を迎えましたがどんよりとした雲が広がり、燕岳を望むことは出来ませんでした。どうやら雲海の下となっていたようです。一方、雲海の上となった燕山荘からは赤く染まる素敵な朝焼けと日の出を見ることが出来たようです。雲海の上と下では全く別の世界が広がっていることを知りました。
紅葉は中房まで降りてきていました。登山口辺りは見頃は過ぎつつあるようですが、赤や黄色の葉っぱがとてもきれいでした。登り出しでこんな光景に出会えると登山も楽しくなりますね。
第1ベンチ下のカラマツもいい色になってきました。毎年ここの黄葉がとても楽しみで10月の下旬になってくるとここの色づき具合が気になっていました。期待通りの美しさでなんだかうれしくなりました。
カラマツの黄葉が進んでいる箇所は幅広く、登山口辺りから燕山荘あたりまで楽しむことが出来ます。標高2600mあたりにあるお褒めの松といわれるカラマツもいい色になってきました。今の時期はカラマツの黄葉を楽しみながら登山が出来ます。
一方、すっかり葉を落としたダケカンバは、白い幹の美しさが際立っています。秋枯れのこの光景は地味ではありますがとても美しいものです。気持ちもなんだか穏やかになります。秋の山はしみじみとした良さはありますね。これに踏みしめる落ち葉のカサカサという音が加わればますます秋山が好きになることでしょう。
高曇りの一日でしたが、日中は街並みがきれいに見えました。そして、有明山や大峠あたりの山肌の色もだいぶ変わってきていて、もう少しで街にも紅葉が届きそうでした。
今週は天気がいい日が続いていたこともあり、日帰りの方を含め、この時期としては多くの方々が登って来られ、晩秋のこの山の景色に大変感動されているようでした。街より一足も二足も早く進んでいる山のこの気温には皆さんもさすがに寒そうでした。
どんより霞んで静かな夕景となりました。今日も夕方になっても氷点下にはならず、寒さの緩い一日でした。来週あたりからまた気温は下がってきそうです。明日は週末、天気も良さそうなので再び賑わいを見せることでしょう。
河地