大天井岳周辺 積雪期登山道事情
さかきです。
早いもので、大天荘の小屋閉めをしてから早10日程経過。
午前中、所用で燕山荘グループの事務所のある松本市内に出向く時、常念岳はじめとする北アルプスの峰々、所々うっすら雪をかぶっていました。
根雪には至らない程度の量なのでしょうが、ようやく雪の便りが身近に感じる季節となってきている感がします。
今日は、この先積雪時期における大天井岳周辺の登山道事情のお知らせです。
この先本格的な降雪により、大天井岳の積雪が増してきた場合は、下記の画像にあります、「積雪期ルート」の通行をお願い致します。
夏ルートにある程度の積雪が発生してくると、雪斜面のトラバースとなり、雪崩や滑落の可能性が増してきます。
白〇で囲った案内看板箇所に、上のような看板が立ててありますので、今後、ある程度の積雪となりましたら、無理せず、そこから右上に上がる積雪期ルートの通行をお願い致します。なお、雪が全くない場合に限り、緑ロープをまたいで夏ルート通行して頂いてもかまいません。
他、積雪期ルートに誘う看板は、
▲大天荘前
▲大天井岳山頂
大天荘前、夏ルートに入る脇と、大天井岳山頂右奥にそれぞれ立ててあります。目安にしてください。
また、大天荘冬期小屋は、
上の箇所です。
このような要領で中に入りご利用願います。入口の内側につっかえ棒が1本ありますので、それで扉を支えると比較的スムースに出入りができます。なお、火気の取り扱いに十分お気を付け頂き、ゴミ等は全てお持ち帰りをお願い致します。
厳冬期、並びに積雪期の大天井岳登山は、熟達者向け(バリエーションルート)です。夏道と違い、ややルートが不鮮明に見受けられる箇所があり、ルートファインディングの要素が必要です(燕山荘~大天井岳も、所々冬道と称する箇所の通行が必要になります)。
また、夏の穏やかな様相とは違い、天候が悪化した際の気温の低さや風の強さは想像以上です。
以上の点十分留意されるようお願い致します。