雲海。
今朝はガスに包まれ、日の出は見られませんでしたが、その後、ガスが取れ、終日晴れの一日となりました。昨日は好天となって多くの方が登っていらっしゃいました。テントの方も多く、テント場にはカラフルなテント村が出来ていました。
今日も0℃を少し上回る気温となり、燕岳の雪はほとんど解けてしまったようです。しかし、日当たりの悪い部分の雪は解けることなく残っていて、合戦尾根の登山道上にはツルツルになっている所もあり、軽アイゼンや6本歯アイゼンを装着されている方もいらっしゃいました。
日中はやや霞んだ空でしたが、裏銀座の山々はきれいに見えていました。午後の光を受ける水晶岳は凹凸がくっきりと見え、なかなか美しい姿を見せてくれました。こちらの方の山もだいぶ白くなってきました。
ここ山の上は晴れの一日となりましたが、この雲海の下となった中房では濃いガスにすっぽりと包まれ、視界がかなり悪かったようです。雲海の上と下では随分と天候が違ったようです。
一方、午後になってくると高瀬側にも雲海が入りだし、西を見ても東を見ても雲海となり、ここにいるとまるで海の上にいるような気分になってきました。
このところ、すっかり姿を見かけなくなり、寒くなってきたので下へ降りてしまったと思っていたイワヒバリでしたが、玄関前に元気な姿を見せてくれました。このピョンピョンと歩き回る姿がとてもかわいらしく、見つけるたびにいつもしばらく見入ってしまいます。今年はいつまでこの姿が見られるのでしょうか。
日没は16時44分頃、樅沢岳と双六岳の間に太陽は沈んでいきました。本当に日の入り時間が早くなりましたね。昨日同様、雲が少なくすっきりとして美しい夕日を見ることが出来ました。
また、高瀬渓谷には雲海が広がり続け、その奥の山々に沈んでいく今日の日の入というのはとても感動的な美しさがありました。
明日も引き続き、好天となりそうですが明後日辺りはまた雪になるかもしれません。明日、お越しの方は下山の時、雪でも対応できる装備をお持ちになられるといいかと思います。ニット帽、雪対応の手袋、スパッツ、冬用の登山靴、場合によってはアイゼン、ピッケル、ゴーグルといったこれまでは必要でなかった装備も必要となってきます。前回も書きましたが、下山予定日の天気予報まで把握して、登山計画を立てられるといいかと思います。
今日で合戦小屋の営業は終了となりました。この先は土日のみの営業となり、飲み物やカップ麺のみになります。風をよけて休憩できるスペースとトイレはいつでも利用できますが、平日は無人になることもありますので行動食は必ずお持ちください。
燕山荘もいよいよ本格的な小屋閉め作業が始まり、何かとご迷惑をおかけすることかと思いますが、売店は通常通り営業しております。喫茶サンルームはスペースのみになりましたが生ビールやケーキは売店で引き続き販売しております。
また、中房線の定期バスも金土日の運行になります。ホームページ等でしっかり確認をお願いします。
河地