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燕山荘

冬至。



今日は、一年で昼間の長さが最も短くなる冬至です。しかし、日の出は1月7日頃が最も遅くまだまだ遅くなっていきます。今朝は6時51分でした。
久しぶりに見る雪山の日の出はやはり美しいものでした。しかし気温が高めの朝を迎えたので、、寒さに震えながら日の出を待ち、シャッターを切る指がちぎれそうなほどに痛くなることもありませんでした。あの冬の厳しい寒さがないというのが少し残念に感じました。やはり冬は冬らしく寒くあって欲しいなと思いました。

今日は素晴らしい天気となり、雪に覆われた山々が朝日に美しく照らされて本当にきれいな景色が広がりました。この景色には何度見ても感動を覚えます。
雪の少ない冬となっていますが、小屋の東側半分はすっぽりと雪に覆われています。季節風の西風が吹くため、風下となる東側には雪がたっぷりと付きますがこれと反対の西側は雪が風に飛ばされてしまうため、ハイマツや地面が出ているところが多くなっています。
雪庇の張り出しもまだまだ小さいですが、雪が作り出すこの造形は人が作ることが出来ない美しさがあります。
合戦尾根の上部と燕岳方面へルートの矢印となる赤旗を立てに行ってきました。今日のように天気のいい日は必要でないかもしれませんが、吹雪いて視界のない時には大切な目印となります。大体25歩くらいで1本の割合で立ててきました。トレースが消えてしまってもこの旗の脇を歩けば、古いトレースが残っているため、それほど大きく埋まることはありません。

日中はかなり気温が上がり、小屋に戻る際にはオーバーヤッケを脱いでも汗をかくほどでした。とても12月の終わりとは思えないような気温でした。そんな中、姿こそ見かけませんでしたが、雷鳥の足跡を見つけました。そのうち見かけることがあるのでしょうか。冬になると小屋周りでよく見かける夏とは違い、小屋から100mくらい下ったあたりでよく見かけます。
冬至の正午の太陽です。
燕岳からの燕山荘遠望
日の入りは16時30分でした。日の入りはこれで少しづつ遅くなっていきます。冬至を過ぎれば、寒さはますます厳しくなっていきますが、昼間の長さは少しづつ長くなっていくと思うとなんだかうれしくもなってきます。

明後日からいよいよ営業が始まります。明日には中房まで入られる方もいらっしゃることでしょう。宮城ゲートからの13キロの歩きは標高差もあり、なかなか体力を消耗するものです。中房温泉で1泊されてから燕岳へ登ることをお勧めします。
河地

株式会社燕山荘 松本事務所

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