霧氷。
雲に覆われ、日の出を望むのは難しいと思っていたところ、ガスを通して太陽が姿を現しました。昨夜のうちに霧氷がびっしりと付き、なかなか美しい光景が広がっていました。すっきりとは晴れない天候でしたが、こんな時は思いもよらぬ美しい光景に出会えることがあります。その瞬間をカメラに収めようと寒い中、頑張っている方もいらっしゃいました。
明日の天気は関東地方でも雪の予報が出ました。それを心配して足早に下山されて行く方々もいらっしゃいました。ここ燕岳では昨年に続き、雪の少ない11月となっているのですが、このような年に11月に関東地方で雪とはなんとも不思議なことです。地球の気候が変わってきているのでしょうか。
今日の日中は西側は晴れていたのですが、東側はガスに覆われていました。そんな時見られやすいのがこのブロッケン現象です。霧氷の付いたナナカマドの木の上にブロッケン現象が見られ、季節感のあるものとなりました。
今日はとにかく寒い一日で日中でも-6℃位でした。また風もそれほど強くなかったので、霧氷が木から落ちることなく、一日中楽しむことが出来ました。背丈の低いハイマツには霧氷は付いていなく、背丈の高いダケカンバの木々にだけ付いていて、その白と緑と地面の色とのコントラストがなんとも美しく感じました。
今日の天気が意外ともってくれて燕岳は終日姿を見せてくれました。また、槍ヶ岳も夕方には姿を見せてくれました。
今日が今シーズンの営業最終日となります。明日の天気からしてここから見る夕日もこれが最後となるのでしょうか。夕方には気温が-10℃を下回ってきて、寒い中での夕日となりましたが、沈みゆく夕陽を見て今シーズンをなんとか無事に終えられそうでちょっと肩の荷が下りた気分になりました。
そしてオーナー赤沼のホルンの演奏も今シーズン最後でした。明日の天気を気にされて、静かな最終日となりました。
明日一日、片付け作業をして25日にはスタッフは下山します。明日はいったいどんな天気になることでしょうか。冬らしい天気となりそうです。
河地