加速する時間の流れ。
東の空には雲があって太陽がなかなか顔を出さない朝となりました。この時期は写真撮影を目的に登って来られる方が多くなります。なかなか太陽は顔を出さなかったのですが、もしかしたら何か素晴らしい光景に出会えるのではという期待を持ちながら、皆さん長い間カメラを構えていらっしゃいました。
昨夜はうっすらと雪が積もったようでした。少し地面が白くなっていました。
日中も雲の多い空でしたが、視界は効いて槍・穂高もかっこよく見えていました。
こうしてヘリポートから燕岳の方を望むと前回の降雪から真っ白な状態が続いています。一方、燕岳の山頂は雪がほとんどついていません。これは日当たりの違いやこの周辺では西から風が吹くため、風下となる東側斜面には雪が多く積もるといった傾向があるからです。なので燕山荘の積雪はどのくらい?という質問があるとその答えがなかなか難しく、風の強い玄関前は今は雪はほとんどなく、東側斜面だと15センチくらいの積雪となっています。これがさらに雪の多い季節になってくるとその差はさらに顕著となり、風の強い西側では積雪が0センチでも東側斜面では数メートルということになってきます。
週末を終え、人の流れは少なくなりましたが、ぽつぽつと登ってこられる方はいらっしゃいます。
営業も明日、明後日の2日だけとなり、いよいよ小屋閉めへのカウントダウンが始まってきました。日中、その作業をしていると時間はあっという間に過ぎていて、気づけば夕方という日々がこのところ続いています。今シーズンの終わりの余韻に浸りながら、小屋閉めを迎えたいものですが、毎年のことながらそうはいかず、ドタバタと過ぎていき、普段以上の時の流れの速さを感じます。
今日の日中はプラス3℃になり、暖かな一日となりました。このところ変わりやすい天気が続いていて、今日も日の入りは見ることはできませんでした。僕らが夕日を見るチャンスはあと3回あります。あと何度見られることでしょう。
河地