冬晴れ。
高気圧に覆われた今日はとても穏やかな晴れの一日となりました。この冬期営業中は、冬にしては晴れの日が多くなっています。今朝は日の出前、東から南東方向にかけての空が紅く染まり、その後の朝焼けが期待できるほどでした。寒さに震えながら、その瞬間を待ちました。
安曇野側には雲海が広がっていて、その奥から太陽が顔を出しました。まず、合戦尾根が紅く色づき、それから少しして槍ヶ岳も紅く染まってきました。この雪面の色の変化は、ほんの短い時間なのであっちへこっちへとカメラ片手に駆け回ります。この息をのむような美しさに寒さなど忘れてしまいます。
太陽が昇るにつれて雲海は消えていきました。すると、雲海のかかっていた有明山の中腹の木々には、霧氷なのでしょうか、白くなっているところがありました。
笠ヶ岳
立山・剣岳
昨日、寒の入りになりましたが、今日は日差しの下ではポカポカと感じて、また風も弱くとても穏やかな冬とは思えない一日でした。槍ヶ岳の右脇には笠ヶ岳が、燕岳の左脇には立山・剣岳が冬の日差しを受け、白く、そしてかっこよく見えました。
冬にはこの稜線では、ホシガラスを見かけることはなかったのですが、この陽気に誘われてか、二羽のホシガラスが地面をつつき、何やら探している姿を見かけました。
多くの方が上下山されたので、トレースもしっかりと出来てきました。今日のようないい天気の日であれば、この赤旗はあまり意味をなさないのですが、吹雪いて視界のない時にはとても頼りになります。なんどもここを通っている我々スタッフでさえ、悪天時にはこの赤旗が頼りになります。
真っ白な合戦尾根とは対照的にその下に見える松本平は、まだ積雪がなく、白くはなっていません。この地域は、南岸低気圧などにより、降雪となることがあります。8日頃は南岸低気圧が通過しそうなので、もしかしたら、松本辺りも白くなるのかもしれません。
こんな穏やかな日は夕焼けもまた美しいものでした。
河地