今日も美しい景色が広がる。
今日こそは日の出をと期待したのですが、ちょうどそのあたりにだけ雲があってまたもや見られませんでした。しかし、その雲のおかげで空が赤く染まり、美しい光景を見ることが出来ました。
その後、雲の切れ間から太陽の光が射すようになってきて、日の当たる部分の山々が白く輝き、いつも以上に美しく見えました。雲がなく晴れ渡る空もいいですが、こうして雲があるとちょっと面白い演出をしてくれます。
雲があったのはちょうど日が昇るあたりだけで、少しすると太陽の光が射し、きれいな青空が広がってきました。この空の青と雪面の白のコントラストがとてもきれいでした。このヘリポートから眺める燕山荘の東側の雪は入山時より少し増えてきました。
年越しを燕山荘で過ごされ、昨日もお泊りになるお客様も多くいらっしゃいました。一年の中でも大切な日であるこの日を燕岳で過ごすことにしていただいた方々が多くいらっしゃったことは、とてもうれしいことです。そんな皆さんのほとんどは今日下山されて行かれ、少し寂しくなりました。また燕山荘の第3回目の冬期登頂ツアーも天気にも恵まれ、無事終了しました。
午前中はとても気持ちのいい青空が広がり、気温もマイナスのひとけた台にまで上がり、穏やかな天気でしたが、午後になると東の空にはレンズ雲が現れ、燕岳の上にはちょっと不思議な形をした雲が現れました。
そして、餅つきをする頃になると突然吹雪模様になってきてしまいました。こんな吹雪の中の餅つきなんてそうそうあるものでもないので、寒いながらもこれまた楽しいものでした。
今日も餅がうまくつきあがり、皆さんにもおいしく召し上がっていただいた後、再び天気は回復してきました。ほんの短い時間の嵐でした。ただその後、西風が強くなり、稜線では雪煙が舞い始めました。今夜はまた雪となりそうです。
このところは冬にしては珍しく晴れの日が多くなっています。また、マイナス20℃を超えるような強い冷え込みの日もありません。ありがたいことですが、普段通りの冬にいつ変わるかわからないので油断だけはできません。冬期営業もあと1週間ほどとなってきましたが。我々スタッフも緊張感をもって過ごしていきたいものです。
河地