冬のような美しさ。
昨日は降雪となり、朝、玄関から外へ出ようとすると雪が吹き溜まり、出るのが大変でした。多いところでは50センチ以上は積もったようでした。ただ、合戦小屋より下では雨だったようで上とは違い積雪量は減ったようです。この降雪直後というのは、山が最も美しくなる時で冬のような真っ白な世界が広がりました。4月の後半といえども山の上はまだまだ冬で、今が積雪量が一番多い時期となっています。
シュカブラに霧氷、冬でなくとも見ることが出来ます。この美しさの反面には昨夜の厳しい天候があることだけは忘れてはなりません。晴れればとても気持ちのいい登山を楽しむことが出来るのですが、一旦荒れれば冬と変わらない厳しい山になってしまいます。
頑張って除雪したところが再び埋まってしまいました。こんな時、自然の前での人の無力さを感じてしまいます。しかし、それにもめげず再び除雪作業に励みました。また、トレースは今日数名の方が歩かれたので、心配はないかと思います。ピッケル、前爪のある10本歯以上のアイゼンが必要となります。
お昼前頃、除雪作業をしているときれいな環水平アークが現れていました。あまり、見かけることのないこの美しい自然現象に除雪の手を休め、ついつい見入ってしまいました。
思ったほど天気は回復しない一日で、日中も氷点下の一日でした。夕方5時を過ぎると気温は急激に下がり出し、マイナス10度近くになりました。まだまだ冬山です。日は長くなってきましたが、早めに到着出来る計画でお越しください。
河地