雲の面白い一日。
相変わらず山の上でも気温の低い日が続いています。今朝の気温もマイナス3℃と東京でいえば真冬のような気温でした。そんな冷え込んだ朝だったおかげか西の空は冬のようなビーナスラインの淡いピンクが美しい空となりました。
日の出もキリッとした真冬のような美しい光景でした。その太陽の左下になる長野盆地は低い雲にすっぽりと覆われていました。
まだ冷たい空気が残っているのか燕岳の上にかかる雲は、冬によく見られるような灰色の雲でした。
やがて日が高くなるときれいな青空が広がり、少し多い雲と残雪が余計にその青さを引き立てていました。とてもきれいな空でした。
午後になると東側はすっぽりとガスに包まれてしまいました。燕山荘はちょうどその境目にあり、外で作業をしているとほんの少し移動するだけでガスの中と青空の二つの天気を体験出来て、ちょっと面白く感じました。
午後になってくると雲が多くなってきて、太陽の光もまだらとなってきました。そうなると残雪が残る山肌の光が当たる部分と当たらない部分の差がはっきりとして、ちょっと面白い光景が広がりました。
日没頃は濃いガスに包まれていた燕山荘周辺でしたが、日没後、しばらくすると急にガスが動き出し、とても幻想的な景色を見ることが出来ました。なかなか見られない光景で、今日お泊りのお客様は大変喜んでおられました。山小屋に泊まらないと見られない光景ですね。今日一日は雲の変化が激しく、素敵な光景をたくさん見せてもらいました。
河地