梅雨の晴れ間続く。
梅雨入りはしましたが、前線は南の方にあって、晴れの日が多くなっています。空気もカラッとして気持ちがいいです。また、このところ気温はやや低めで今朝もベンチにはびっしりと霜が付いていました。まだまだ気温は氷点下になる日もあります。
イワカガミ
ショウジョウバカマ
今年は雪解けが遅いせいか花の開花も少し遅いようです。まだ、あまり多く咲き出してはいません。第二ベンチ上ではイワカガミ、合戦小屋の下ではショウジョウバカマがようやく咲き出してきました。標高によって咲く花が違っているので花を探しながら登ると楽しいものです。つらい登りも花を探しながらだとあっという間についてしまいます。
登山道の雪の様子
あんなにたくさんあった雪もだいぶなくなってきました。今現在は富士見ベンチを過ぎると所々雪の上を歩くことになりますが、ほとんど土が出ています。
合戦小屋を過ぎるとほとんど雪の上となってきます。雪はだいぶ固くなっているので、心配な方は軽アイゼンくらいはあるといいかもしれません。
三角点より上部では、一部地面が出てきていますが、こちらもまだまだ雪の上となります。この辺りでスリップするとけっこうな距離を滑落することになります。底の堅い靴が適しています。スニーカー等底の柔らかい靴は不向きです。
燕山荘直下の夏道と冬道の分岐点から燕岳までは雪はありません。アイゼンはここで外すと良いでしょう。登山道を傷めてしまいますし、アイゼンもドロドロになってしまいます。水が貴重な稜線上ではそのアイゼンを洗うことは出来ません。
このところ小屋の近くで雷鳥を見かけなくなってしまいましたが、めがね岩の近くでオスの姿を見かけました。これからの季節メスはなかなか見られなくなりますが、オスはこうして岩の上にいるので見つけやすくなります。
コマクサの小さな株があちこちに見られるようになってきました。燕岳と北燕岳の間にはたくさんのコマクサが咲きます。今日はそこまでロープを張りに行ってきました。このロープを張ることにより、コマクサの咲く斜面が踏み荒らされることがなくなり、コマクサの数はぐっと増えました。この美しい景色を守るためにもどうかロープの外には出ないで下さい。ご協力お願いします。
この北燕岳から東沢乗越を経由して中房に至るルートは、トラバース部分にまだまだ雪がたっぷり残っているため通行できません。こちらが通れるようになるには例年であれば7月中旬頃です。
午前中はきれいな青空が広がっていたのですが、午後になるとガスに包まれてしまいました。久しぶりに燕岳から見る燕山荘、ほんのひと月ほど前までは雪にすっぽりと包まれていたのですが今はほとんど姿を現しています。午後になると少しだけ雨が降りました。今は天水だけに頼っているので晴天があまり続くと水が心配になってきてしまいます。
河地