梅雨の晴れ間。
昨日は梅雨らしい天気の一日でしたが、今日は梅雨の晴れ間が広がり、気温も上がって、一足早く夏を感じるようでした。日の出は見られなかったのですが、槍のすぐ下に雲が湧く、なかなか見られない光景が広がっていました。
このところ季節が急に進みだしたような気がします。小屋の東側にある雪はどんどんなくなり、地面が顔を出してきています。
小屋周辺のダケカンバの新芽も葉を広げだしてきました。今日の日中は山の上は晴れていましたが、合戦より下には雲海が広がり、登山口の中房辺りでは曇りとなったようです。
日中の外作業は雲を通しての陽射しにも関わらず、汗ばむほどでした。こんなことからも夏がすぐそこまで来ていることを感じさせられました。今日の雲はちょっとおもしろく、朝、槍の下に現れた雲や午後になってくるとうろこ雲が出てきたりと変化に富んでいました。こんなことから今日の夕日はもしかしたら面白いものになるかもと予感がしました。
雲海がなかなか消えませんでしたが、夕方が近づき、気温が下がりだしてくると雲が切れだし、安曇野の街も見えるようになってきました。
日の入は雲に遮られ見られませんでしたが、その後の夕焼け劇場がとても素晴らしいものとなりました。日中の予感があったので、日が沈んだ後、外を気にしていると槍穂高に再び光があたりだしたと思ったら、雲色赤く染まり出し、そこからしばらくの間は色が刻々と変わる素晴らしいものとなりました。
言葉には表せないような美しい夕焼けでした。時間にしたら20分くらいの間でしたが、どの瞬間も美しくシャッターを切る手が休まりませんでした。こんなに美しい夕焼けは山で働いていてもそうそう見られるものではありません。梅雨時にはこのような美しい日の入りに案外出会う機会が多いような気がします。
河地