梅雨空。
今朝7時頃に起きた長野県南部を震源とする地震の被害はここではありませんでした。この揺れに気づかない人もいる程度の揺れでした。
どんよりとした鉛色の空から雨が落ちてくる朝で始まり、この雨は終日止むことはなく、まさに梅雨といった一日となりました。高瀬側には雲海も出て、雨でぼんやりとした風景がまるで水墨画で美しい光栄でした。
雨でなんとなく憂鬱な気分の朝でしたが、この2羽のライチョウの登場で急に楽しい気分になってきました。この2羽はつがいではなく、2羽ともオスでした。この時期はオスであれば自分の縄張りを守るためにケンカをするものなのですが、こうして仲良くいるという事はつがいになることが出来なかったオスということなのでしょう。
2回目のライチョウ観察会の皆さんは雨の中の下山となりましたが、最後の最後にライチョウの姿を見ることが出来、とてもうれしそうに下山されて行かれました。今年はツアー2回ともライチョウを見ることが出来ました。燕岳周辺では、こうして多くはありませんが、ライチョウの姿を見ることが出来ています。千数羽しかいないといわれているライチョウのうちの数羽はこの辺りにいるというのはとてもうれしいことです。この環境を維持していくことがとても大切に感じました。
雨で展望はほとんどない一日でした。そんな時は視線は自然と下へと行くのですが、そのおかげで今日はコマクサのつぼみがすでにだいぶ大きくなっているのを見つけました。それは一つだけではなく、あちこちに見られました。いよいよコマクサも咲き出す季節となってきたようです。例年であれば見頃は7月中旬から8月上旬頃となります。
河地