ここにも春がやって来た。
雲やガスの多い一日となりましたがその切れ間から槍ヶ岳や燕岳が時折、顔を覗かせてくれました。ガスの中ぼんやりと見える槍ヶ岳でしたがいつもとは感じは違い、たまにはこんな感じもいいものだと思いました。
ここから見る合戦尾根の雪も随分と少なくなり、ダケカンバの芽吹きが進んできて山肌の色も随分と春めいてきました。実際歩いてみると雪の上を歩く部分はだいぶ少なくなってきています。今日も出かけましたが登山道の雪切りもあと2回くらい行けば今シーズンは終わりになりそうです。ただ完全になくなった訳ではないのでスニーカー等は不向きです。雪がなくても登山には登山靴がてきしています。山で捻挫など足のケガをする方の多くはスニカーなどローカットの靴を履かれています。山で歩けなくなるという事は多くの方に迷惑をかけることになります。楽しい登山にするためにはしっかりとした登山装備ですね。
ダケカンバの新緑もどんどん上に上がってきていますが、山荘のすぐ下でもミネ桜が咲き出しました。ようやくここにも遅い春がやってきたようです。街で見る桜に比べれば小さな桜ですがちゃんと春の訪れを知らせてくれるのですね。
合戦こやのナナカマドが白い花を咲かせだしました。スイカの販売も始まっていて、多くの方が一足早くスイカを楽しまれていらっしゃいます。
雪が多かった今年は、登山道も大きくはないのですが傷んでいる所が出てきました。登山道は水により浸食され傷みが増していきます。それを防ぐために水を登山道の脇に流してやる道が大切になります。それが壊れている所が何か所かあったので今日は傷みの激しい合戦と三角点の間で補修作業を行いました。これを治したからといって段差が小さくなって歩きやすくなるとかはないのですが、登山道を維持するためにはとてもたいせつな作業となります。この時期は虫が多いので防虫ネットは欠かせません。皆様もお持ちになられると重宝するかと思います。
河地