オリオン座。
朝早く起きると東の空にはオリオン座が見られるようになってきました。このようにオリオン座が見られるようになってくると夏も中盤に差し掛かってきて、まだまだ賑やかな日が続きますが、ひとやま超えたような気がして少しホッとできます。夏に見るオリオン座というのは少し不思議な気がします。
日が昇った後はとてもきれいな空が広がっていました。うろこ雲が広がり、夏の空とは少し違いましたがこれも迷走している台風5号の間接的な影響なのでしょうか。しかし、出発される皆さんの顔はとても素敵でした。きっとこのきれいな空がそうさせているのでしょう。
麓の街では曇り空だったようですが、ここは雲海の上にあり、きれいな青空が広がっていました。この青空は雲海の下にある街からはきっと想像も出来なかったことでしょう。
このきれいな晴れ空の下、コマクサも美しく輝いていました。時折吹く冷たい風に早くも秋の足音が近づいていることを感じてしまうのですが、花々はこの短い山の夏に精一杯花を咲かせています。
小屋の周辺にはテガタチドリもたくさん咲いています。この蝶はこの花が好きなのかテガタチドリを次々ととまりながら蜜を吸っているようでした。虫たちも山の夏を楽しんでいるように感じました。
前回のヘリによる荷揚げが天候不良により伸びに伸びてしまったため、早くも次の荷揚げとなりました。今日のこの濃い雲海により、ヘリの運行には少々厄介だったようです。
日中は夏特有のガスに包まれ、展望は少なくなってしまいましたが、日が沈み、気温が下がるとガスは取れてきました。
今日のように街の天気予報が曇りでも山の上では雲海の上に出ていることもあり、そんな時は山の上だけ天気がいいなんてこともあります。こんな日はなんだか得をしたような気になってしまいます。
河地