山は逃げません。
さかきです。
▲日の出直後(4:55)
澄み切った空が気持ちいい朝でした。
▲槍ヶ岳周辺
▲穂高連峰
▲常念岳ごしに遠望富士山・八ヶ岳・南アルプス
▲北鎌尾根ごしに白山
▲神々しい雲海 噴煙浅間山
今日この日、ここ北アルプス周辺は台風の余波はなく、午前中中心に晴れて汗ばむ陽気でした。ここ大天荘ではジュースが飛ぶように売れたのは言うまでもありません。
どうしても「台風」の声を聞けば、3,000m級の峰々を登山するにあたり不安を感じざるを得ないヒトがいることは致し方のないこと、今日もキャンセル電話多くありました。
山は逃げません。ご自身が「これなら大丈夫」と自信持てる頃合いになりましたら、いつでもお出かけ頂ければと思います。
と、気づけば8月も今日は5日。子供たちの夏休み真っ只中。連日小学生のお子さん連れの家族登山が、ここ大天荘界隈でも目につきます。今日もその一家族を。
京都からお見えの兄弟仲睦まじい4人家族。兄弟共に高山植物に興味があるようで、昨日は小屋周りの花を熱心に写真撮り貯めている様子が垣間見えました。そして売店では、チングルマやコマクサをモチーフにしたストラップをお土産に購入。晴天の中、今日は常念小屋に宿泊とのことで出発されていきました。
また来年も来てね。
さて今日の最後は、夕方の大天井岳山頂の雰囲気で締めくくり。
▲西の空
午後は霧に覆われることの多かった大天荘。夕方になり、その霧もやや薄くなってきたのを察知、もしや今日も夕焼けチャンスありかな、との思いで大天井岳山頂へ。
しかし、実際目にした光景は、無数の入道雲。あちこちから雷鳴が轟いていたのです。そしてふと後ろを振り向くとにわかに空が紫色に。
上空見上げれば、麓安曇野方面にその音を轟かしている大きな入道雲が西陽を浴びて紫色に。そして徐々にその雲底が大天井岳界隈に迫ってくるではありませんか。
西の空の入道雲と言い、この巨大な紫色の雲と言い、何か魔物に取り囲まれそうな雰囲気となり、何となく身の毛もよだって怖くなり、一目散に小屋に逃げ帰ってきました。
・・・と、なんとなく不思議な雰囲気のした今日の大天井岳山頂の夕方の模様でした