天気予報はいまいちでしたが。
今日でとうとう8月も終わりなんですね。夏らしい日がなく、今年の夏は終わってしまったようです。今朝もそれを象徴するような朝で始まりましたが、日の出時刻からしばらくすると急にガスが切れ、素晴らしい光景が広がりました。眼下には雲海が広がり、空にはうろこ雲があって、突然現れたこの美しい光景に皆さん大変喜ばれていました。
午前中は高瀬渓谷に雲海が入り、槍も雲が切れて時折顔を出し、美しい展望を望むことが出来ました。午後になると燕山荘周辺は濃いガスにすっぽり包まれ、展望は全くなくなってしまいました。
玄関前の広場で休憩する際、賑わった日はどうしてもベンチが足りなくなってしまうので、人の流れの落ち着いていた今日はベンチ作りを行いました。完成してしまえば、それほど難しいものではなかったように感じますが、柱を立てようと掘ったところに排水管があったりしてイメージ通りのものとはならなく、試行錯誤の上ようやく完成しました。このベンチに座り、燕岳を眺めながら楽しそうにしていらっしゃるお客様の姿を想像するだけでなんだかうれしくなってきます。
久しぶりにライチョウの親子を見かけました。前回見かけた3羽はみんな元気に育っているようでした。体も随分と大きくなり、お母さんがどっちか一瞬迷うほどでした。
兄弟仲良く並んで歩く姿はなんとも微笑ましいものですね。その傍らでお母さんは必死にえさを食べていて、子育てもひと段落したように感じられました。
でも、やっぱりよく見るとまだ子供は子供ですね。それに耳を澄まして聞こえてくる鳴き声は体は大きくてもピーピーとまだ子供のままでした。
日没近くを過ぎたころ、ガスが急激に取れ、燕岳が姿を現しました。その時の気温は7℃ととても寒く感じました。一見何気ない山頂の様子ですが、いつもとは違い珍しい光景でした。山頂の右側(東側)にガスが湧くことがほとんどですが、今日はその逆で右側にはガスがなく、左側(西側)にガスが湧いていました。決してびっくりするほどのことではないのでしょうが、毎日燕岳を見ている僕としてはとても珍しく感じました。
河地