にわかに白くなった峰々と、白い〇〇〇。
さかきです。
昨日から降り続いていたみぞれ交じりの冷たい雨は、早朝霧雨と化し終焉を迎え、8時過ぎからはスッキリした晴れ間が広がりました。
10月も半ば過ぎ。紅葉前線は完全に麓へと移動したようで、大天井岳頂上から見る北アルプスの山肌の色は、落葉後の茶褐色となっています。これはこれで味のあるいい色です。
一転、北の方に目を移せば、秋らしい天高く感じる雲と青空が。そしてよーく目を凝らしてみると・・・
▲剣・立山連峰
▲鹿島槍ヶ岳から白馬岳・杓子岳・旭岳
うっすらと雪化粧。例年よりは遅いタイミングなのでしょうが、冬の便りが実感できる時期になってきたのだと改めて思いました。
確かに、吹いてくる風はかなり冷たく感じ、カメラを持つ手は、時折揉んであげないとかじかむ程。
そして夕方、
雲が入ったため、正確な時間は定かではありませんが、日没は恐らく5時15分~20分くらいでしょう。かなり早くなりましたし、朝同様に風の冷たさが身に染みる夕刻となってきました。
けれど冷え込む分、夜空に浮かぶ星空は、よりその輝きを増してくるのです。
▲槍・穂高連峰に浮かぶ天の川他
考えてみるに、例年だとあと数日で小屋閉め下山、となるわけですが、今年はまだ3週間余りここでの生活が続きます。
どんな光景に出会えるか、楽しみではあります。
さて、今日の最後は・・・
大天荘の冬期小屋直下からの一枚。何の生き物が写っているでしょう?
正解は、
私自身ここ大天荘でウサギを見たのは今日が2度目。前回は数年前、岩陰から逃げる後ろ姿しか見えなかったのですが、今日はしっかり全容を見ることができました。今日は大人げもなくかなり興奮してしまいました・・・
望遠で撮ったのですが、まさに野性味溢れる眼差し。ウサギとはいえ、これ以上近づくのが少し恐ろしいと感じるほど。眼力強く感じました。
5分程でしょうか、そのままお互い見つめ合っていたら、これまたビックリしたのですが、チーターの如く素早い駆け足で上部テント場の方に(もちろん本物のチーターの走る所は見たことありません。想像とテレビだけですが)。すぐさま追いかけテント場に着いたら、いましたね、隅の方に。
他のスタッフも興味津々。
可愛いというよりも格好良かったという印象でした。
これから迎える厳冬を、この稜線で迎える彼ら。逞しい生き物だと改めて思いました。
ペットで見るウサギとは、違いますね・・・