ランプの夕べを終えて。
さかきです。
事後報告となりますが、昨晩をもちまして、9月より週1回ペース計7回に渡り催してまいりました、今シーズンの大天荘企画「ランプの夕べ」は終了致しました。
昨晩こそ3名のみのご宿泊・ご参加と少数でしたが、それ以外はどの回も会場の本館談話室が満員になるほどの盛況でありました。ご参加頂きました皆様、改めてありがとうございました。
今更ながら、もしくは以前にも少し触れたかもしれません、ランプの夕べを催させて頂く我々大天荘スタッフの思いを、改めて記させて頂きたいと思います。
◆
そもそも北アルプスには多くの山小屋があり、今、どの小屋もその施設らしさに挑戦しているところが増えています。
私共大天荘は、“アットホームな雰囲気の小屋”を売りとしまして、ここ数年運営させて頂いております。
見ず知らずの他人同士が、偶然にも一晩一つ屋根の下に集まり寝食共にする、これって実はとても素晴らしい出会い、ちょっとした“縁”だと私たちは思います。
ここ大天荘には車座になるような囲炉裏やストーブはありませんが、皆分け隔てなく山談義やたわいもない話で盛り上がり、一期一会かもしれないそのわずかな素晴らしいひと時を、山小屋で過ごして頂きたいと願うのです。
そして翌朝、再び各々の時間と予定を持って旅立ってゆく。二度と会わないかもしれませんし、偶然にもどこかで会うかもしれません。
少々の名残惜しさを胸に、一晩一つ屋根の下で過ごした楽しい時間がよい想い出となって、またどこかの山へ旅をする。
そんな時空間の提供の場をお届けできたら・・・
微力ながらそんなお手伝いができればとの思いを込めてのランプの夕べとしたいと思います。
なお、この「ランプの夕べ」は、それ自体がメインではなく、楽しんで頂く一つのきっかけに過ぎません。「ランプの夕べ」が終わりました後、皆さんそれぞれが思い思いくつろぎ、おしゃべりをし、秋の夜長を楽しんで頂くことが、私どもの一番の望みであります。
「ランプの夕べ開会のことばより」
◆
ちなみに、今晩のご宿泊も2名様のみ。
ご夕食時からお二人ともほどよくお酒が進み、お話が尽きない様子。とても楽しそうです。
当然ながら今宵この屋根の下で偶然に出会ったお二人。でもまさに、先に述べた「ランプの夕べ」の思いがそのまま現実となっているわけで、まさに我々スタッフが思い描く山小屋スタイルです。
来年も内容を吟味して、「ランプの夕べ」開催致します。
これからもこのアットホーム感を絶やすことなく、この大天荘の運営にあたっていこうと改めて思う次第でした。