北アルプス、雪纏う。
さかきです。
▲ 主峰 槍ヶ岳
▲ 穂高連峰
▲ 日の出前 遠望 富士山・八ヶ岳連峰
今朝、布団から出てみると、思いのほか館内の冷え込み方が鈍いのにすぐ気付き、「確か昨夜は-7℃まで下がっているのを確認しているから、もっと冷え込んでいてもおかしくないのに。変だな」と、 恐る恐る玄関から外に出てみました。そうしたところ、思いのほか温かく感じ、それもそのはず、空には薄く雲が入り、放射冷却が弱まったのでしょう、大天荘の温度計見たら0℃前後。ちょっと拍子抜けしてしまいました。
しかし、大天井岳頂上から見渡す北アルプス一帯は見事に雪を纏い、“初冬”という言葉がピッタリ。この先徐々に積雪を増し、その白い輝きが増してくるかと想像すると、何となく気分が高揚しますね。
朝8時を回り、にわかに陽ざしが強まってきたところを見計らって再度小屋周りを散策。
まだ誰も踏みしめていないところへ足を運ぶと、キュッキュッと気持ちいい音。中天井岳まで足を伸ばせば、
▲剣・立山連峰、針ノ木岳
▲燕山荘・燕岳越しに遠望鹿島槍ヶ岳・白馬岳方面▲
大天荘と大天井岳
殊、北アルプス北部方面の峰々は完全に真っ白。もはや根雪になってもおかしくない感じに見受けられました。大天井岳の両脇に垣間見える裏銀座の峰々は常念山脈と違い、白さが際立っているのがよくわかります。
台風21号、ここ北アルプス界隈においては、大きな被害を与えることなく遠のきましたが、その代りに“雪”という、見て美しい副産物をもたらしてくれました。どうやら明日も降雪予報が出ていますので(→ヤマテン等参照)、明後日の朝晴れたら、より北アルプスの輝きは増すことでしょう。期待大です。
ということでこの雪を見るや否や、スタッフのテンションは上がり、午前中温かい陽ざしを受けて、外のベンチでお茶をすることになったのですが、
いつの間に作ったのでしょう、この美しい景色を眺めながら、コーヒーとケーキに舌鼓。
どうもごちそうさまでした。
<おまけ>
今日は2週間に一度のヘリコプターによる空輸作業日。
午後、雲いき不安定ながらも、巧みな操縦で滞りなく作業は無事に終了。
今シーズンも残り1回のフライトを残すのみとなりました。