秋の終わりを告げる風景
11月5日(日)午後2時半の気温 8℃ 晴れ
秋の終わりを告げるような凛とした寒さで始まった今日。午前6時の気温は0℃で、玄関前の外ベンチの上に落ちたもみじの葉が凍りついていました。
露天風呂の湯煙も濛々と立ち上り、外気温の低さを物語っています。
日中は期待通りの青空が広がり、見事に黄葉したカラマツがとてもきれいです。広葉樹はほとんど落葉してしまいましたが、今はカラマツの黄葉が有明荘周辺を覆い、風のある日ははらはらと落ちるカラマツの葉が山奥の温泉をより風情ある物にしてくれます。
夜になると庭の外灯に照れされたもみじがとても幻想的な風景を見せてくれます。
見るもの1つ1つが秋から初冬への節目を感じさせる風景です。
今日で連休も終わり…北アルプスの山小屋のほとんどが営業を終了し、明日からは賑やかだった夏や秋が嘘のような静かな世界に変わっていきます。燕山荘・有明荘は25日の宿泊まで営業しておりますが、明日から金・土・日を除く平日、中房線路線バスの運行はなくなりますのでご注意下さい。
そう聞くと何となく寂しい感じを受けるかと思いますが、だからこその良さがあります。訪れる人が少なくなり、静かでゆったりとした時間の中で都会の喧騒を離れ、自然の醸し出す音だけが流れる中で、自然の恵みである滔々と湧き出る山奥の温泉を十二分に楽しんでいただけると思います。
『何もない贅沢』それを感じられる一番の時かもしれません。
(猪股ひ)