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燕山荘

一部冬ルートへ。



昨夜は前線を伴った低気圧の通過により、小屋がガタガタと揺れる程の非常に強い風が吹きました。朝になって幾分かは弱まりましたが、稜線の西側に出れば、非常に強い風が残っていました。積雪も10センチから20センチ程増え、すっかり冬の装いとなりました。なかなか厳しい天気となりましたが一足早い冬を楽しみに登って来られる方もいらっしゃいました。木々には霧氷がびっしりと付き、厳しさの反面の美しさを楽しむことが出来たのではないでしょうか。

今回の積雪により、山荘直下の冬ルートへと変えました。赤旗やロープ、矢印看板などで誘導してありますので、そちらに沿ってお越しください。ただ、小屋の東側はまだ通行可能なので今日のように西風の強い日なんかはこちらを通行されると良いかと思います。積雪量は富士見ベンチ辺りから出てきて、合戦小屋で15センチくらい、燕山荘周りで30センチくらいとなりました。このくらい積雪量があると軽アイゼンよりも10本歯くらいのアイゼンのほうが適していると思われます。

日中になって風は多少弱くなってきましたが、冬山らしい厳しい風が稜線では吹いていました。低気圧が北海道辺りで急激に発達して、寒気が流れ込んできて、朝、マイナス1℃だった気温はどんどん下がり、20時現在はマイナス10℃近くまで下がってきました。午後になって時折雲が切れ、安曇野の街や燕岳が見えてきました。明日の晴天に期待したいところです。

あちこちには霧氷や岩氷がびっしりと付き、凍てつく冬の景色が各所に見られました。寒々しい光景ですが、冬にしか見られない自然が作り出す幻想的な美しさです。
霧氷の奥に見える麓の街は、まだ雪もなく、初冬の風景が広がっています。この時期、街と山の上では気象条件が大きく異なるので、山の天気予報も知る必要があります。来週は寒気が入りやすく、積雪が増えるかもしれません。登山道状況とお電話でお気軽にお尋ねください。
河地

株式会社燕山荘 松本事務所

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