冬晴れの一日。
このところ天気は周期的に変わっているようで、今日はその天気の崩れと崩れの間の穏やかな晴れの一日となりました。寒さも幾分緩んで、朝の気温はマイナス4℃、昨日の厳しい寒さはありませんでした。今朝は昨日より雪面が紅くなるきれいな朝焼けでした。裏銀座の白くなった峰々も上から順に日が当たり出し、赤く染まっていきました。訪れる方も少なくなってしまいましたが、山の美しさは冬になるにつれて増していきます。
日の出からほんのちょっと経つと太陽の光はさらに強くなってきて、山はより一層輝きが増してきます。本当にきれいです。
前回の天気の崩れの時もそうでしたが、お昼頃、大天井岳から槍ヶ岳の上にかけて、巻雲が現れ出してきました。今回も前回と同じようにまた降雪となるのでしょうか。明日の低気圧は北海道辺りで急激に発達するようなので前回より降雪量は増えるかもしれません。
人が歩いて出来たトレースの脇にはウサギの足跡が付いていました。雪が積もると動物の足跡探しも楽しくなります。ライチョウの足跡を見つけたならば、それをたどっていくとライチョウがいたりする場合もあります。
真冬に比べれば雪はまだまだ少ないのですが、降雪のたびに少しずつ小屋も雪に埋まりつつまります。来週の週間予報を見ていると強い寒気が入ってくるようなので、積雪が一気に増えるかもしれません。毎日、天気予報を見ながら小屋閉め作業を進めています。
今日の日中は気温がプラスになる時間帯もありましたが、夕方になってくると風が強くなってきて、気温以上の寒さになってきました。今日はきれいな夕日が見られましたが、これから夜にかけて荒れた天気になってきそうです。ただ、うまくいけば夕方には今日のような夕日が見られるかもしれませんね。ただ、日毎に山は冬へと向かっているので防寒対策はしっかりとしてお越しください。
河地