静かになってきました。
満月は過ぎましたが、日の出前に西の空を見ると月が存在感ある姿で輝いていました。この数日、寒さは緩んでいて今朝もマイナス1℃とそれ程厳しい冷え込みではありませんでした。
日が顔を出した直後はまだそれほど山肌は赤く染まりませんが、数分たち、太陽の光が強くなってくると山肌の色は素敵な色へと変わってきます。この色具合は空気中の湿度や雲の具合によって、毎日違うので日の出がいつも楽しみです。
そして、日が昇るにつれて日の出方向と反対側に見える槍ヶ岳も赤く染まり出します。燕山荘の玄関前で日の出を見ると日の出と赤く染まる槍穂高を両方見ることが出来るのですが、あっちへ行ったり、こっちへ行ったりとなかなか忙しい朝となります。でもほんの数歩動くだけで両方見られるのはいい場所ですね。
連休が終わり、登って来られる方も少なくなり、静かな山となりました。今日は非常に天気の良い一日で、街の景色もくっきりと見えていました。
日の入はすっかり早くなり、16時40分頃には樅沢岳の脇に沈んでしまいました。すっかり夜が長くなってきました。
昨日より時間は遅くなりましたが、今日も赤い月が昇ってきました。満月の数日はこうして月の出もきれいで楽しむことが出来ます。
小屋開けから一緒に働いてきたスタッフの何名かは今日で終了となり、下山していきました。毎年のことですが本当に寂しくなる瞬間です。今日、やけに静かに感じたのは登って来られる方が少ないだけではなく、スタッフの数も少なくなってしまったからでしょう。今シーズンの営業もあと3週間程となってきましたが、残ったスタッフでがんばっていきたいと思います。
河地