高気圧に覆われて。
営業最終日の今日は高気圧に覆われて、とても素晴らしい天候となりました。冬にしては珍しく移動し高気圧にすっぽりと覆われたため、風も弱く穏やかな一日でした。
この天気とカレンダーの巡りあわせが良かったこともあり、今日は多くの方が登って来られました。吹雪いている時は行動中に長い休憩を取ることは体が冷えてしまい、いいことではありません。でも今日のような天候であれば合戦小屋できれいな景色を見ながら、のんびりと休憩することも可能です。ただ、冬山ではどんな天気になるか分からないので簡単に食べれる行動食を持って来られるといいかと思います。途中でラーメンなんかを作ったりするのも楽しいのですが、悪天時は出来なくなってしまうこともあります。
今シーズン最後の冬山ツアーにも多くの方にご参加いただきました。三角点を過ぎても風は強くなく、まるで春山を登っているように気分良く、安曇野の街をバックに気持ちのいい山歩きが出来ました。営業最終日の今日がこんな素晴らしい天候に恵まれ、本当に良かったと思います。
今日の春を思わせるような日差しを受けて、山々は輝いていました。今日、特に美しいと思ったのは縦走路の東側斜面、特に蛙岩下辺りの山ひだの縞模様でした。
今日は北部も晴れ渡っているようで、燕岳の山頂からは剣・立山がかっこよく見えていました。
また、燕岳から望む北燕岳方面の東斜面にはここ数日で起きたと思われる雪崩の跡が見られました。
長野県は雪の多い所と思われているかと思いますが、麓の安曇野辺りは雪はほとんどありません。しかし、その隣の大町市辺り(写真のところ)は白くなっています。大町市辺りまでは日本海側の気候になり、安曇野辺りは内陸性の気候となります。ここ山の上から見るとその様子がよく分かります。今の時期、ここ燕岳の天気は安曇野市の天気予報を見るより、大町市の天気予報を見る方が近いように思われます。
明日、下山されるお客様をお見送りすれば、冬期営業は終了となります。我々スタッフは片付け作業があるので、あと二日程ここにいる予定です。明日以降、天気が悪そうですが山の状況を最後までお伝えしていきたいと思います。
河地