稜線にも春が。
燕岳といえばコマクサですね。雪解けの早い今年はコマクサの開花も早く、中にはすでに蕾を付けているのもあちこちに見られます。
ということで山頂と北燕岳の間にロープをはりに行きました。このロープのおかげでコマクサの数はぐっと増え、素晴らしいコマクサ畑が形成されるようになってきました。美しいコマクサの群生地を守るためにも登山道からはずれないよう、ご協力お願いいたします。
シャクナゲ
イワウメ
稜線上に咲く花の数がどんどん増えてきています。この作業をしに北燕岳まで行ったときにシャクナゲやイワウメが咲き出しているのを見つけました。シーズンの最初に新しい花を見つける感動はなかなか大きいものがあります。
そして、燕岳の山肌を見ると山肌の色が薄っすらと緑色に変わってきていることも分かります。春がどんどん山の稜線まで上がってきています。
山頂より見る燕山荘
稜線の雪も随分となくなってきています。
15時を過ぎると急に冷たい風が吹き出してきて、気温がぐっと上がり出してきました。黒い雲が広がり出し、雨がぽつりぽつりと降り出してきました。このように急に冷たい風が吹き出したときは発雷の可能性もありますので、注意が必要です。しかし、夕方になって突然雲が切れだし、そこに現れた燕岳の姿はなんともかっこいいものでした。
北燕岳から東沢乗越にかけては、残雪が登山道のトラバースになる部分にまだびっしりと残っているため、7月上旬までは通行が困難です。
今年は本当に雷鳥をよく見かける年になっています。今日は燕岳山頂でも見張りをするオスを見かけました。燕山荘の近くで見かけるオスは先日もほかのオスと追いかけっこをしていたのに比べ、このオスは随分と余裕があるのかドンと座って見張りをしていました。背景に見えるのは鷲羽岳です。こちらはまだまだ雪が多いようです。
河地