静かな雨。
久しぶりに日の出のない朝を迎えました。朝のうちは見えていた槍ヶ岳もやがてガスに包まれ、雨の一日となりました。強い雨ではなく、降ったり止んだりの静かな雨でした。
ここから見る合戦尾根は雪解けのスピードが加速しているようです。そして、下から緑の部分がどんどんと広がってきています。燕山荘直下の夏道も雪がかなり少なくなってきています。このままいけば例年より早く通行可能となりそうです。
その一方、テント場も雪が少なくなり、テントが張れるスペースがどんどん少なくなっています。テントを張れる場所は今のところ雪の上だけとなっていますので、夜は気温以上に寒くなりそうです。しっかりとしたテントマットがあるといいかと思います。
雨で展望があまりない一日でしたが、小屋の南側には早くもハクサンイチゲのお花畑が形成されていました。そして、ところどころに黄色く見えるのは、シナノキンバイなのでしょうか。お花畑を見ると気分はもう夏といった感じになっています。
こんな雨の中、いつもの雷鳥は縄張りの見張りをしていました。その近くでは別のオス雷鳥がいて、時々グエーグエーと威嚇をしていました。どうやらこの二羽の縄張り争いはまだ決着がついていないのでしょうか。それにしても今年はよく雷鳥を見かける年となっています。
河地