蝉。
さかきです。
夏を代表する風物詩の一つに、“蝉時雨”があります。
なにも大天荘周辺で“蝉時雨”が聴けるわけではありませんが、どうもここ数日、天気が良い日に限り、数匹の蝉の声を耳にすることがあります。
・・・と気にかけていたら、午前中、自分が座っているベンチ近くで泣き始める蝉。
よく見れば、
エゾハルゼミ。
そもそもこの北アルプスの稜線に生息するものなのか、私にはよくわかりませんが、ごくたまに小屋にやってきます。確か数年前は、客室の枕にくっついていたことも。
まだまだ元気のようで、しばらくしたらテント場辺りのどこかに飛び去り、再び鳴き出していました。
ということで、今日も梅雨の中休み・・・というか、今年はどうも北アルプスの稜線に限っては空梅雨気味。我々6月17日に入山して以降、まとまった雨が降ったのは一度きりのような気がします。
まだ沢の水源地からポンプアップできていない現状では、もう少し雨を期待したいのが正直なところではあります。
▲日の出直後 北の空
▲同じく東の空
▲同じく槍・穂高連峰(テント場にて)
とは言っても、やはり陽が昇る朝の空は美しく、殊今朝はうろこ状の雲と、谷間に広がる朝靄が相まって、印象的でした。
そして夕方。
▲大天井岳シルエット
西の空は雲の協奏曲といったところ。
果たして明日は恵みの雨となってくれるのでしょうか・・・