滔々と
11月18日(日) 午後12時半の気温19℃ 晴れ
今日は午前6時の気温が3℃と、この時期にしてはそれほどの冷え込みはありませんでした。それでも内湯の通気口からは湯煙が立ちのぼる様子がはっきりと見え、外気温の低さを物語っていました。
▼今朝の有明荘〈現在雪はありません)
天気予報によると来週中頃より安曇野市内の最低気温も氷点下となる日があり、いよいよ里にも冬の気配が漂い始めました。標高の高い有明荘は安曇野市内より約4℃程気温が低いので朝晩は凍結の心配もしなければならない時期です。
有明荘の館内にもこんな表示が出る日があります。
寒さで水が凍らないように蛇口からの水を細く出ているのです。
この時期、山小屋の燕山荘では、水はタンクに備蓄したものを大切に使い、時には雪を溶かして水を作ったりするなど、とても貴重なものです。そして凍結防止の為に水抜きをします。
しかし、ここ有明荘は営業が終了するまで沢から水を採れるので、備蓄することもなく水は確保できます。そのかわり常に流れていないと管の中で凍ってしまうので水を細く出しているのです。
環境の違いで水の取り扱いも変わるので、ご利用頂く皆様にもご協力をお願い致します。
そして、有明荘にとって水と同様、温泉は大事な資源です。
春に小屋開けし、賑やかだった夏が過ぎ、紅葉の秋が来て、間もなく誰もいなくなる冬がやって来る。そんな季節の移ろいの中で温泉は今日も変わらず滔々と流れています。
今日は日曜日なのでお越しいただく方も多いとは思いますが、明日からの平日は訪れる人も少なくなり、時には大きな内湯も独り占めできる事もあります。ゆっくりと静かな時間を過ごしたい方にはおすすめですよ。
有明温泉の湯を楽しめるのもあと1週間です。
(猪股ひ)