穏やかな大みそか。
こんな穏やかな大みそかを迎えたのは何年ぶりなことでしょうか。大抵吹雪で皆さんたいへんな苦労をされて燕岳で年を越そうと登って来られていました。それが今年は打って変わって、素晴らしい冬晴れとなりました。
今年も今日で終わりとなりますが雪が少ない状態は続いています。ヘリポートから眺める燕山荘の様子を見るとよくわかります。例年であれば、本館がすっぽりと覆われているのですが。雪は少ないとはいいますがここから見る景色は真っ白でやはり冬の山は美しいものですね。
11時頃になると燕岳で年越しをというお客様が続々と登って来られ、大変賑やかに活気づいてきました。日中は気温はマイナス13℃ほどでしたが風も弱く、日差しの下では冬としては寒く感じることなく、登山日和な一日となりました。一年の最後がこんな素敵な日になり、今年全てがなんだかいい年だったような気になりました。
そして、今年最後の太陽は美しい夕景を見せてくれて、西の空へと沈んでいきました。
大みそかの今日は夕食におそばと振る舞い酒をご用意し、燕岳での年越しを楽しんでいただきました。今日は日付が変わる時まで発電して、皆さまとご一緒に新しい年を迎えます。
街の夜景もきれいで実際に聞こえてはきませんが、除夜の鐘が聞こえてくるような気分になりました。
皆様にとって、来年が良いお年になりますように。
河地