きれいな空。
昨夜はまたもや少し降雪があったようでした。そして、冷え込みも厳しくマイナス10℃近くまで気温は下がっていました。しかし、そのため冬に見られるような美しい光景が広がっていました。
ぼんやりとした春の空とは違い、空気は冬のように澄んでとてもきれいな空が広がっていました。そして、太陽が昇り出すと高い所から順に朝日があたりだし、白い雪面が太陽の色へと変わっていきました。本当にきれいな朝の光景でした。
日中は安曇野側はガスが湧き、展望はありませんでした。その中を歩いて来た方に話を聞くと、そのガスの中では雪が降っていたそうです。山の上は一日中いい天気だったので、ちょっと不思議な気がしました。
連休も終わり、少し時間も出来たので新人スタッフを対象に雪上歩行訓練を行いました。雪山において最も大切なことは転ばないことです。そのための歩き方を何度も何度も練習してもらいました。滑落停止の技術も大切なのですが、滑落を未然に防ぐことの方がはるかに大切になってきます。新人スタッフもこうした訓練や日々の山での暮らしをしているうちにやがて立派な山の人になっていきます。
午後になると東側のガスも取れて、冬のようなきれいな空が広がりました。ただ気温は本当に低くて、日中でもマイナス2℃位でした。、そして、夕方にはマイナス9℃まで下がってきました。まだまだ寒い日もあります。連休が終わり、山を訪れる方も少なくなり、静かな時間が流れています。ゆったりとこの素晴らしい景色を眺めるにはいい時ですね。
河地