雨のち素敵な夕暮れ。
梅雨入りの発表があった昨日は登山口まで登山道の整備へと出かけました。雨が登山道の上を流れると地面をえぐってしまうので、雨水を登山道の脇へと流す道を何か所も掘りに出かけました。この作業は登山道を維持するために最も大切な作業です。
今朝も雨でスタートしました。雨が降ると新緑がより一層鮮やかになり、悪いことばかりではありません。この新緑のトンネルの中を歩くのもいいもです。
雨に濡れるマイヅルソウ
イワカガミの葉っぱの上にオオカメノキの花が落ちていて、新しい花に出会ったような不思議な感じがしました。
こんな雨の日、合戦小屋では雨をよけて休憩できるスペースがあります。どうぞご利用ください。
雪の状況ですが、富士見ベンチを過ぎると所々に出てきます。合戦小屋より上から燕山荘直下まで、ほぼ雪の上を歩くことになりますが、雪に慣れた方で靴底の堅い靴を履いている方であればアイゼンは必要ありません。ただそうでない方は、まだアイゼンをお持ちになられたほうがいいかと思います。下りで苦労されている方を多く見かけます。
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午後になると雨も上がり、きれいな青空が広がってきました。ただ、気温は数日前とは違い肌寒さを感じました。
テント場の雪はかなり少なくなりましたが、テントを張る場所は雪の上になるのでそれなりの装備をお持ちください。
今日の夕景は想像以上に美しいものとなりました。日の入り直前、燕岳だけガスにすっぽり包まれ、他は晴れているというちょっと面白い光景に出会いました。
そして、その数分後、日没直前となるとそのガスはすっと消えて、燕岳が姿を現しました。
この素敵な光景に夕食の片付け作業をしていたスタッフもエプロンを着けて、外に飛び出してきました。この素晴らしい夕景には雨の中、登って来られたお客様は大変喜んでいらっしゃいました。
また、烏帽子岳の稜線には滝雲もかかり、本当に素晴らしい夕景を楽しむことが出来ました。梅雨入りしたといってもこんな素敵な景色に出会えることもあります。
河地