秋霖?
お盆休みが終わり、人の流れも静かになったころ、天気予報をみると傘マークの日が多くなってきました。夏の空気と秋の空気の境目に出来る秋雨前線がこのあたりにかかる季節がやってきたようです。今朝もすっきりとしない空で日の出は雲の中からぼんやりとしたものになりました。しかし、その後青空が広がりだし、美しいイワシ雲も現れていました。ちょうど皆様が出発される時間と重なり、下山前に美しい空が見られてよかったですね。
そしてこの雲はすぐに姿を変えてしまうのが特徴で、その数十分後にはきれいな青空が広がりました。ただここ数日の傾向としてこの青空が広がるのは9時くらいまででその後はすっぽりとガスに包まれてしまいます。なのでこの束の間になるであろう晴れ間にカメラを持って小屋周りをうろうろとしました。
小屋周りの草花の中には早くも紅葉が始まり出してきたものもあります。夏の訪れの遅かった今年は、夏がいつも以上に短かった気がします。
今日もやはり9時を過ぎると小屋周辺はガスですっぽりと包まれてしまいました。そして、お昼ごろより、やや強い雨が降りだし、降ったりやんだりを繰り返しましたが、午後は雨の一日となりました。日中の気温も10度くらいになってきましたので、特に風の強い日の稜線歩きは低体温症を心配する時期へと入っていきます。予定があるかとは思いますが無理だけはなさらないでください。雨と風の組み合わせは大きな危険を孕んでいます。
夕方、雨が降る中玄関の外に出てみると今日もまたライチョウの親子がやってきました。ヒナは随分と大きくなりましたが、鳴き声だけはまだ赤ちゃんのままで、その鳴き声でライチョウの姿を見つけることもあります。
夏休み中とあって、連日多くのお子様が登ってこられます。小さなお子様は下りが苦手なので、こうして後ろからロープで支えてあげるのも結構有効です。また小さなお子様は高山病になりやすいので、とにかくゆっくり登り、こまめな水分補給が大切となります。具合が悪くなるお子様の多くは水分不足によるものが多いです。また、登る前にスポーツドリンクを飲むのもかなり有効です。
河地