日中の激しい雨。
今朝起きてみると外はガスで真っ白でしたが、日の出頃、急激にガスガ切れはじめ、ちょうど日が昇るあたりには巻積雲もあって、美しい日の出を見ることが出来ました。前にも書きましたが日の出日の入の頃に天気が大きく変わることがあります。
ここ数日は学生さんたちの夏山合宿でテント場は賑わっています。雨でテントに閉じ込められていた皆さんも日の出と共に一斉に外に出てこられ、楽しそうな声が聞こえてきました。
しかし、晴れも束の間で８時ころには再びガスで包まれてしまい、９時ころから１４時過ぎまで非常に強い雨が断続的に降りました。どうやら前線が通過していったようで、帯状の強い雨のラインが西から東へとゆっくりと移動していきました。気温も１０度くらいと寒く、稜線は非常に強い風が吹き、縦走を取りやめて、燕山荘に止まられる方も多くいらっしゃいました。その雨もその前線が通過するとやんで、天気は急速に回復してきました。
雨が上がるとそれまで小屋の中にいらっしゃった方も外に出てこられ、静かだった外は急に賑やかになり、楽しそうにされる方々の姿が多く見かけられました。
雨上がりの美しい景色に誘われて、僕もカメラ片手に小屋の周りをうろうろしていると燕山荘のオリジナルＴシャツをみんなで着て、記念撮影されているご家族を見かけました。夏休み中とあって連日ご家族連れの方が多く登ってこられます。夏休みのいい思い出になったらいいですね。
今日の日中の激しい雨からはまさか日の入が見えるとは想像もしなかったのですが、美しい日の入を見ることが出来ました。
日が沈んだ後は燕岳の背景が赤く焼けて、これもまたきれいなものでした。明日もまた今日と同じように日中は強い雨が降るような予報となっています。安曇野市の気温も見ていても最高気温が３０度を超えなくなってきています。気温は着実に下がり始めてきていますので雨でぬれた後の稜線歩きは無理をしないことが大切になってきます。
３回目の親子ファミリー登山教室の皆さんも燕岳に全員登頂することができました。今回も天気は良くはなかったのですが、山頂へ向かう時だけ、奇跡的に晴れました。こんな偶然があるものなんですね。
河地
