草紅葉。
8月もあとわずかとなってきて、だいぶ秋めいてきました。しかし、まだ一気に秋が進むのではなく、この先太平洋高気圧が盛り返し、再び暑い日がやってくるようです。そのため一旦離れていた秋雨前線がこの先しばらくはこのあたりに居座りそうです。今朝見たこの美しい朝焼けもしばらくお預けとなるのでしょうか。
今朝は美しい朝やけとなり、槍ヶ岳もほんのりと色づきました。
燕山荘周辺では草紅葉がだいぶ進んできて、山肌も緑から黄色へと日毎に変わってきています。ついこの間まで花を咲かせていたハクサンイチゲもすっかり花は落ち、葉っぱは黄色くなり始めていました。これをみると改めて山の夏の短さを感じました。
午後になってくるとだんだん空は黒い雲で覆われ始めてきました。それでも槍をはじめ、周りの山々はきれいに見え、外で楽しそうに過ごされるお客様で賑やかでした。
上の写真と下の写真は10分くらいの差で撮ったものです。槍の上空に黒い雲が現れて、その雲がだんだんと下がってきて、まず最初に穂高の頭あたりが雲に包まれました。やがて、槍の穂先も雲にすっぽりと覆われだした頃、この周辺でも雨が降り始めました。明日明後日と雨が続きそうです。縦走を予定されている方は雨天時は風が強い場合は無理をなさらないほうがいいかと思います。特に燕岳から蝶ケ岳にかけては稜線が南北に走っているため、風の影響を受けやすくなります。
昨日巣立ったイワヒバリの赤ちゃんを今日も見かけました。巣立った後もしばらくはこうして親からえさをもらいます。親鳥が口いっぱい小さな虫を加えては運んでいたので、どうやってこんなにたくさんの虫を加えることが出来るのかとみていたところ、最初に捕まえた虫を、次の虫を捕まえる瞬間に下において、次の虫と同時にくわえることを繰り返しながら、何匹もの虫を一度にくわえていました。小さな発見でした。
河地