最近気になる事。
さかきです。
9月も後半に差し迫ってきましたが、今年は8月後半に数日、朝の外気温が3℃台にまで下がった日が2日程あっただけで、この時期らしい朝晩の冷え込みがほとんどありません。
温暖化・・・と一言で片付けてしまえばそれまでですが、標高3,000m級の稜線上では、従来ですと霜や氷が張ってもおかしくない時期ではあります。
先日の連休辺りから、お見え頂く登山者の一部の方に一抹の不安を抱くのは、小屋への到着時間が極端に遅い方がぽつぽついらっしゃることです。
(写真はイメージです)
ここ数日、日没後に到着される方が必ずといっていいほど一組二組いらっしゃいますが、中には21時に着かれる方、22時過ぎに着かれる方もおりました。
いろんな技量をお持ちの方がいらっしゃいますので、一概には申し上げられないことではありますが、やはりこれからの時期、北アルプスの稜線は、いつ氷点下に下がってもおかしくない時期ではありますので、以下の点は留意して頂きたいと思います。
長時間かけてやっとの思いでお見え頂けるのは、本当に頭が下がる一方で、気温が低下することでの、疲労した体への影響、是非一考して頂きたい点です。
一番のリスクは低体温。
先日もブログにも明記しましたが、【外気温が下がる→それに連れて体温が下がる→頭の中でのいろんな判断力が鈍り始める→行動食や飲み物を摂るのが手間と感じる→栄養を摂らなくなると一層体から発熱せず、より体温が低下→低体温症の始まり】わかりやすく言えばこんな感じでしょうか。
いつ何時、ベテラン初心者どんな方がなってもおかしくない症状です。
少なくとも、稜線を経由しなくてはならない目的地への行動は、前日の十分な休息と早出早着を基本に山行計画をお立て頂ければと、私は常々考えております。
どうか、身の安全を第一に、楽しい登山をこれからも続けて頂くためにも、個人個人いろんな事情はあるかと思いますが、理想は15時頃までの到着、せめて百歩譲って日没前には目的地へ到着できるような山行計画で行動されますことをせつに願います。
ちなみに、9月18日現在、日の入りは18時過ぎです。
余計なお話だったかもしれませんが、ちょっと最近気になりましたので、少し記させて頂きました。