秋の日はつるべ落とし
10月2日(水) 午後3時の気温 18℃ くもり
過日のブログで日が短くなっているという話題を載せましたが、それに加えて最近は「秋の日はつるべ落とし」ということわざ通り、さっきまで明るかったのにあっという間に暗くなってしまう様な気がします。
※【秋の日はつるべ落とし】とはーー故事ことわざ辞典注釈よりーー
「釣瓶(つるべ)」とは、水を汲むために竿や縄の先につけて、井戸の中におろす桶のこと。その釣瓶が井戸に滑り落ちるように、秋の日は一気に日があっという間に暮れるということをいう。
本当にそうなのかちょっと興味を持ったので、昨日検証してみました。
▼午後5時30分の有明荘:まだ夕暮れの明りがあります。
▼午後5時45分の有明荘:ちょっと暗く感じますが灯りがなくても歩ける明るさです。
▼午後5時55分の有明荘:急激に暗くなります。灯りがないと不安になるほどです。
▼午後6時の有明荘:灯りなしでは歩けません。たった5分でいきなり暗くなった感じです。
▼午後6時20分の有明荘:すっかり暗闇です。
5時半にはまだ明るかったのに30分後の6時にはすっかり闇に包まれてしまいました。
ここ数年、日帰りで燕岳登山をされる方が多くなり、暗闇の中を疲れきった足取りで下山して来る方を見かける事があります。
秋の山は本当に清々しくきれいなのでついつい長居をしてしまいがちですが、余裕をもって山頂を出発されることをおすすめします。
日帰り登山は登る際に体力を消耗しているので、下山もコースタイム以上に時間を要します。「もう下りるだけだから」と思っても想像以上に足や膝に負担がかかり思うように足が進まなかったりします。
日が短くなるこれからの季節は注意が必要です。特に樹林帯の中はより暗く感じますので,くれぐれも早め早めの行動を心がけましょう。
『信州山歩き地図』を書いている中嶋豊さんの言葉にこんな一節があります。
「無事に帰って初めて登山」
(猪股ひ)